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プログレ狂の詩

魅惑的なプログレッシブ・ロックとアナログ・レコードの世界を、独断と偏見でディープに語ります。

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  • 2014⁄04⁄22(Tue)
  • 14:43

禁断の果実

神戸から帰郷した1994年以降、僕のプログレは再び低迷期に突入します。それまでの熱狂が嘘のように、レコードをターンテーブルに乗せる回数も買う枚数も極端に減ってしまいました。
 このような状況が一変したのは7年後でした。約2年前の1999年から取扱いが開始されていたヤフーオークションへの参加です。
 それまでは、ヤフーがオークションを始めたことは知ってはいたものの、プログレ関連のレコード出品数が少なかったことと、未だ体制が不十分なため落札したのに商品が届かない等のトラブルが発生していたことを知っていたので、なかなか踏み切ることが出来なかったのです。
 しかし、その魅力は何といっても価格の圧倒的な安さでした。もちろん他に入札者がいなければの話ですが、その金額で、もしくはそれに近い金額で手に入る可能性があるということ自体が最大のポイントでした。
 そして2001年12月22日、とうとうオークションと言う禁断の果実に手を出してしまったのです。

生まれて初めて落札したレコードはアルゼンチンのプログレグループESPIRITUの2ndアルバム"Libre y Natural"でした。
開始価格は¥1,000、当時の中古レコード店や通販での市場価格は現在よりすいぶん高く1万円前後だったと記憶しています。そして最終落札価格は驚きの¥1,500でした。

Espiritu.jpg

状態はイマイチでしたが、探していたレコードがパソコン上で簡単に、しかも考えられないような値段で手に入ったのです。確かに、『レコード棚から1枚1枚探して掘り当てる』という楽しみはありませんが、この初体験のインパクトは絶大でした。
それまでの7年間は、年に数回あった東京出張の際のついで買いが主体でしたが、以後は必然のようにオークションにのめり込んでいったのです。

それから13年、現在では海外のe-Bayや海外通販も時々利用していますが、多少の浮き沈みがあるものの、毎年200~300枚のレコードをオークションで落札しています。
その間、ジャズやクラシックのレコードに手を出したこともありましたが結局はプログレに回帰しました。
若い頃は、ゴリゴリのプレグレ狂でしたが、年をとるにつれてHard系、Folk系、Psyche系といった周辺ジャンルにも好みが拡がっていきました。それでもやっぱりメインはプログレッシブロックなんです。

生まれて初めてレコードを買った日から44年の年月が流れました。現在までに5千枚以上のレコードやCDを買ってきましたが、その95%はプログレッシブロックとその周辺ジャンルです。

なぜ僕はここまでプログレッシブロックというものに魅せられてしまったのか。僕にとってプログレッシブロックとは一体何なのか?
それを知るために(…と言い切ってしまうといささか大袈裟になってしまいますが)、なんやかやいろいろ考えた揚句、昨年の7月末にそれまで33年間勤めてきた会社を辞め、残りの人生をプログレッシブロックと共に生きていくことにしました。

最後はだいぶん端折ってしまいましたが、このままではいつまで経っても「はじめに」が続いてしまいそうなので、そろそろこの辺で締めます。

これからは、僕のお気に入りや、新たに入手したレコード等を具体的に紹介していきますので、今後ともよろしくお願いします。



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はじめに
  • 2014⁄04⁄12(Sat)
  • 06:06

恐るべしオリジナル盤

 神戸への転勤は僕のプログレにとって、一大転機となりました。地元県内と比べて相対的に仕事量が少なかったこともあり、時間的にも精神的にも再びプログレを聴く余裕が生まれてきました。しかし、転機となった最大の要因は何と言っても、レコード店の数が圧倒的に増えたことでした。結局神戸には4年半勤務することとなりましたが、社宅が西宮だったこともあり、昨年で休刊となった「レコードマップ」を片手に、神戸、大阪のめぼしいレコード店はほぼ行きつくしました。
 
その頃よく通っていたレコード店を思い出してみましょう。
まず神戸では現在も頑張っている元町のハックルベリーを筆頭に、ウォータールー、アップル、ワイルドハニーパイ、りずむぼっくす、ホンキートンク、ミスタージャケット、そして阪急三宮駅裏にあったハーベスト等々…。
 そして大阪では梅田のUKエジソンを筆頭に、DISC JJ、フォーエバー、ミュージックイン、ソレイユ、それに心斎橋にあったイングランド等々…。
 当然お目当てはプログレでしたが、特にハックルベリーとハーベスト、そしてUKエジソンとイングランド、ミュージックインの品揃えはとても充実していました。
 
世の中も未だバブルが崩壊していなかったこの頃は、MarqueeのワールドディスクやUKエジソンの海外からの原盤買付による廃盤ブームも真っ盛り。レコード店の壁には5万、10万の激レア盤が当たり前のように飾られていました。しかし、しがないサラリーマンにとっては所詮高根の花…ただ、よだれを拭きながら眺めるしかありませんでした。
 それまでは、取り敢えず聴きたいということで安い再発盤を中心に買ってましたが、この時期オリジナル盤というものを初めて意識し、そして生まれて初めて5桁のレコードを買ったのもこの頃でした。
 
僕はすぐにオリジナル盤の魅力に取り憑かれました。まずはそのジャケットです。特に英国のオリジナル盤は表面にコーティングが施されたものが多く、それまで買っていた日本盤や米国盤の再発盤の多くは通常のノンコーティングがほとんどでした。手に持つとその質感と美しさの差は歴然です。また、中には本来見開きジャケットであったものが、再発盤では通常のシングルジャケットに変更されているものも多くありました。このことを一度知ってしまうと、もう再発盤は買えません。それからは常にお目当てのレコードを見つけると、オリジナル盤が否かをチェックするようになりました。
 
そしてもう一つの大きな違いは肝心の音質です。これは直接聴き比べないとなかなか分からないのですが、実際にやってみると一聴瞭然! たとえば、僕の大好きな曲でもあるPink Floydの「エコーズ」、冒頭部分の静寂の中で何度か聴こえる"ピコーン"ですが、この静寂に大きな差があったのです。よく耳を澄まして聴いてみると日本盤の場合その部分で"サー"というかすかなバックグラウンドノイズが聴こえます。一方、英国オリジナル盤の場合はその"サー"がほとんど聴こえない…まさに静寂なのです。たったこれだけの差なのですが、「エコーズ」という曲にとってこれは許し難い差なのです。その他、一言でオリジナル盤といっても、1stプレスやら後期プレス等々話を始めると収拾がつかなくなるので、それはまた後日ゆっくりと…。

Echoes.jpg

 そんなこんなで結局、4年半にわたる神戸時代に買ったレコードの枚数は、軽く千枚を超えていました。そして、1994年の夏、再び地元に帰る事になったのです。神戸の4年半は僕のプログレにとってはとても充実したものとなりました。神戸港から地元に向かうフェリーの甲板から見た神戸の夜景は、今でもこの目に焼き付いています。
 しかし、そのたった半年後に、神戸は阪神淡路大震災に見舞われることになったのです…。
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はじめに
  • 2014⁄04⁄11(Fri)
  • 15:18

栄枯盛衰

 ほんのさわり程度のつもりでスタートした「はじめに」がもう既に6回目になってしまいました。ここから加速していきます。
と、ゆーことでMarillionで復活した僕のプログレはその後、IQ, Twelfth Night, Pallasといったポンプ勢を一通り聴き通し、その後、新たな禁断の園へと突入していきます。レコード通販の世界です。

プログレ雑誌Marqueeが開始した「World Disque]を筆頭に、UKエジソン、新宿レコード等から紙のリストを取り寄せ(当然ネットなんかない時代です)レコードを買い始めました。

そんな中に仙台のDisk Noteがありました。そして、ひょんなことから、その頃Disk Noteにお勤めだったTさんと知り合いになったのです。実はTさん、かなりディープなプログレマニアでした。年齢も同じくらいだったのですぐに友達になりました。Tさんは特に北欧や南米といった辺境モノに強く、Marqueeにも度々辺境のプログレ作品を紹介する記事を載せておられました。その頃、KaipaやDiceといった今でこそSympho-Prog-Rock界では定番となっているグループを初めて日本に紹介されたのもTさんだったと思います。

Dice.jpg


その頃の地元にはプログレの話が通じる友達は一人もいなかったので、毎回Tさんとの手紙と電話でのやり取りは楽しくて楽しくて仕方ありませんでした。Tさんのおかげで、僕の中のプログレの視野と知識は一段と拡がっていったのです。いつぞやは、会社の1週間連休を利用して、飛行機と新幹線を乗り継ぎ、仙台のTさんの自宅まで押し掛けたこともありました。この頃は毎月20~30枚のレコードを買ってたと思います。正に僕のプログレは全盛期でした。
 
しかし、栄えるもの久しからずや…との格言通り、そんな幸せな時代は長くは続きませんでした。
会社に入って5年が過ぎ、仕事の量も責任もだんだんと大きくなっていくにつれてプログレを聴く余裕が無くなっていったのです。その後勤めていたレコード店を辞め、自分のお店を持っていたTさんとの連絡も、おのずと少なくなっていきました。そしてTさんが店を閉めたというニュースを耳にして以降は、全くの音信不通となってしまいました。
 その頃はターンテーブルにレコードをのせるのもせいぜい月に1、2回という有様で、僕のプログレは完全に低迷の時代に入ってしまいました。
 
しかし、人生捨てたもんじゃあない。またもや僕のプログレは一大転機を迎えることとなります。神戸への転勤が決まったのです。僕が30歳1989年の早春の事でした。
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はじめに
  • 2014⁄04⁄04(Fri)
  • 18:27

復活の日

 その記事を見つけたのは、恐らくプログレ雑誌「Marquee Moon]の新譜コーナーだったと思います。Marillionというグループのアルバムが、英国のヘビメタ部門で1位になったというものでした。読み進めていくと、そのサウンドがピーターガブリエル在籍時のジェネシスに極似していること、当時既にプログレ部門がなかったことからヘビメタ部門にノミネートされたこと、しかも英国ではポンプロックと呼ばれるネオプログレブームが起きていることが分かったのです。

そしてその記事の最後に書かれていた言葉に目を奪われました「オルタナティブ系を我慢して聴いていた全てのプログレファンに捧げます。所詮、オルタナは代わりモノに過ぎないのですから…」まるで僕に向けた言葉に思えたのです。
 それからというもの、Marillionのアルバム探しに奔走することになりました。しかし、インターネットの無かった時代です。社会人となり地元の愛媛に戻っていた僕にとってMarillionのアルバムを探し出すことは至難の業でしたが、それでもその後何とか手に入れることが出来ました。

 "Script for a Jester's Tear" いかにも、何かヤッてくれそうな雰囲気を持ったそのジャケットを初めて手にした時のことは今でもよく覚えています。そして、スピーカーから出てきた音は、予感通りのものでした。まさに心が震えて鳥肌が立ちました。ガブリエルそっくりのフィッシュのvocalと、ハケットの持つ繊細さは無いものの、押しと引きを十分に心得たドラマチックなギターサウンドと曲構成に打ちのめされたのです。どこからどう聴いてもプログレの音でした。たとえジェネシスの二番煎じだと言われてもへっちゃらです。心の琴線に触れる音に再び出会えたのですから。
1983年25歳の時でした。

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はじめに
  • 2014⁄03⁄30(Sun)
  • 16:14

光明

キングレコードのヨーロピアンロックコレクションは僕が大学3回生だった1979年にスタートしました。初回の8枚の中で特に気に入ったのが、Osanna"MIlano Calibro 9"とNew Trolls"Concerto Grosso1"の2枚でした。

 英国の5大プログレバンドの持つスマートさや格好良さはありませんでしたが、僕が暇つぶしに時々聴いていたクラシックの要素をふんだんに取り入れたそのサウンドは、それまでの欲求不満を解消するには十分でした。それまでイタリアのグループと言えばPFMしか知らなかった自分にとっては、まさに宝の山を掘り当てた気分でした。
 それに、学生にとって1枚¥1,800という値段も魅力的でした。ですから、それ以降各社からいろいろなシリーズが立ち上がったこともあって、買うレコードは専らこれらユーロ再発系が中心となっていきました。
 皆さんもご存じのように特にイタリア系の深堀り傾向は凄まじく、その後は文字通り重箱の角をほじくる様な再発が次々となされていきました。

 人間は欲どしいもので、このユーロ系の再発ブームを通じて知ることとなった、それこそ星の数ほどある新たな未知のグループの音をもっと聴いてみたいと言う想いがだんだんと強くなっていきました。今ならYouTubeで検索をかければ、すぐに聴きたい音が聴けますが、当時はレコードを聴くしかその方法はありません。しかし、京都や大阪のレコード店でそんなマイナーなレコードを見つけることは出来ませんでした。お金に限りのある学生の身分では、ユーロ再発系をひと月に5枚買うのがやっとです。またもやじわじわと欲求不満が高まっていくなかで、学生生活が終わろうとしていました。

 そして、就職活動が近づくにつれて、時間的にも精神的にもプログレに触れる機会が減っていきました。そして1982年の春、ついに社会人になる時を迎えました。文字通り、安気にプログレを聴いているような立ち位置では無くなったのです。
しかし、しばらくしてそんな暗鬱な気分を吹き飛ばす新しい音楽の波が、あの大英帝国からもたらされたのです。
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はじめに

プロフィール

prognet

Author:prognet
世界中のプログレッシブ・ロックやブリティッシュ・ロックが大好きな50代男性。
CDや配信音源では絶対に味わえないアナログ・レコードの持つ魅力を、マニアックにそしてディープに紹介していきます。

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